映画

少年たちの時代革命

２０１９年に起きた大規模な香港民主化デモを背景に、若者たちが結成した民間捜索隊が、自殺を図る少女を救おうと奔走する。香港で極秘裏に制作された鮮烈な青春群像劇。

香港政府に対する民主化要求デモ運動の中で、絶望と孤独から死を決意した少女を救おうと、香港中を駆け巡る若者たちの奔走を描いた鮮烈作。レックス・レンとラム・サムの新鋭監督2人が、表現の自由が制限される中でゲリラ的に撮影を行ない、自由な香港を守ろうとした若者たちの熱気や苦悩を疾走感あふれる映像で描き出した。出演者の多くは演技経験のない新人だが、等身大の役を素直に演じ、作品のライブ感を高めている。内容から香港では上映禁止となり、台湾で劇場公開された後、台湾アカデミー賞を席巻した。