映画

疵

「ちょうちん」に続いて梶間俊一監督と主演の陣内孝則がコンビを組み、実在した伝説の都会派ヤクザ・花形敬の短くも鮮烈な半生をしゃれたタッチで描いた新感覚ヤクザ映画。

戦後、渋谷を拠点にのし上がった新興ヤクザ・安藤組の幹部として活動。銃や刃物は持たず、常に素手で相手に立ち向かい、死に神として恐れられる一方、白いスーツを身にまとい、都会派ヤクザとしてその名をはせた花形。1963年、わずか33歳でこの世を去った彼の短くも鮮烈な半生を、本田靖春のルポルタージュ「疵　花形敬とその時代」をもとに映画化。先に「ちょうちん」でも梶間監督とコンビを組んだ陣内が主人公の花形に扮してダンディな魅力を発揮。共演は「それから」の藤谷美和子、「遠雷」のジョニー大倉。