映画

女子大小路の名探偵

剛力彩芽と醍醐虎汰朗が共演したご当地ミステリー。名古屋で起こった殺人事件と殺人未遂事件で容疑者にされてしまった弟を救うため、クラブのホステスの姉は事件を調べる。

脚本家であり、「アンフェア」シリーズの原作者としても知られる秦建日子が地域密着生活情報誌に連載した後、書籍化された同名小説を、プロデューサーとして数々のドラマや映画を手掛けた松岡達矢が監督をして映画化。けんか早くて口は悪いが、実は弟想いの姉を演じる剛力と、姉とは逆にけんかに弱く、女の子にだらしのない弟を演じる醍醐との掛け合いが楽しい。愛知県（名古屋市）や岐阜県の人気スポットが登場するご当地映画としての魅力もあるが、中盤から終盤にかけての意外な展開と着地は秦の筆致を感じさせる。