熊川哲也が手掛けたドラマティックバレエの最高傑作。シェイクスピアによる悲劇を、現代バレエ界屈指のストーリーテラーが独自の手法で紡いだ人間ドラマが展開する。
世に名高いシェイクスピアの戯曲と、物語を巧妙に綴るプロコフィエフの音楽という原点を継承しながらも、熊川哲也の才知と現代感覚が遺憾なく発揮されたKバレエ カンパニーを代表する作品の一つ。若き恋人たちの駆け抜けるような真実の愛と両家の対立がもたらす悲劇を、かつてない疾走感あふれる展開でより濃密に描き出す。時代考証を徹底させた重厚な美術や衣装が彩るヴェローナの街の鮮やかな描写、熊川独自の設定がもたらすドラマ効果など、意匠を凝らした演出の数々が、見る者を飽きさせることなく悲劇の結末へといざなっていく。主演は、ロミオ役を2020年に同カンパニーのプリンシパルとなった山本雅也、ジュリエット役を米国の名門ヒューストン・バレエ団でプリンシパルを務め、2021年に帰国しKバレエ カンパニーに入団した飯島望未。Kバレエの新時代を築く舞台となる。
収録日・収録場所
- 2022年3月19日/東京 Bunkamuraオーチャードホール
出演
役名 | 役者名 |
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ロミオ | 山本雅也 |
ジュリエット | 飯島望未 |
マキューシオ | 吉田周平 |
ティボルト | 杉野慧 |
ベンヴォーリオ | 奥田祥智 |
ロザライン | 日髙世菜 |
パリス | 堀内將平 |
他 | Kバレエ カンパニー |
スタッフ
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指揮井田勝大
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管弦楽シアター オーケストラ トーキョー