映画

偽りのないhappy end

鳴海唯と仲万美がＷ主演したミステリータッチのヒューマンドラマ。突然失踪してしまった妹を捜す女性２人。東京と滋賀を舞台に彼女たちが妹の真実を探し求める姿を描く。

「ヒミズ」などの映画で助監督や監督補を務めてきた松尾大輔が、満を持して長編映画監督デビューを果たした。主人公は、鳴海が演じるエイミと、仲が演じるヒヨリ。それぞれ失踪した妹を捜す中で偶然出会った2人が、それまでに知らなかった妹の一面を知っていくという役どころを、鳴海と仲が真摯に好演。一見、関係ないように思える登場人物たちが次第に結びついていく群像劇的な脚本と、思わぬ展開に引き付けられる。そして、2人の“姉”の心の揺れを繊細な演出と映像で描いた松尾監督の手腕も見どころだ。