映画

夢みるように眠りたい

当時はまだ無名の林海象監督が、全編モノクロ、そして、無声映画に音楽や効果音を付けたサウンド映画という擬古調の手法を用いて作り上げ、絶賛を博した伝説的デビュー作。

当時29歳で、現場経験もゼロだった林監督が、1986年に本作で監督デビュー。昭和初期の浅草を舞台に、映画史の闇に消えた1本の幻の無声映画を巡って、幻想的でスリリングなドラマが展開。全編モノクロ、そして、無声映画に伴奏音楽や効果音を付けたサウンド映画という擬古調のマニアックなスタイルと、映画愛に満ちた物語が評判を呼び、高い評価を得た。これまた本作が映画デビュー作となった佐野史郎が私立探偵の主人公に扮するほか、往年の名女優・深水藤子や、活動弁士の松田春翠ら、共演陣も豪華多彩。