映画

ハケンアニメ！

吉岡里帆、中村倫也らが共演し、日本のアニメ業界で働く人々の現実と情熱を描いた話題作。若きクリエイター２人はアニメ業界の“覇権＝ハケン”を得ようと全力でぶつかる。

辻村深月による同名小説を、「水曜日が消えた」で長編映画監督デビューした吉野耕平が映画化。リアルな日本のアニメ業界が舞台。新人の女性アニメ監督とカリスマ的な男性アニメ監督が激突するというストーリー自体、時代の最先端というべき題材だが、それが国産アニメの人気ジャンル“スポ根”と重って見える観客もいるだろう。現実と非現実のはざまに置かれた登場人物陣の心の動きも丁寧にすくって秀逸。一方、劇中で作られる各作品を日本アニメ界を代表す名スタッフが手掛け、豪華声優陣が出演したのも要チェック。