映画

アジアの天使

石井裕也監督が韓国でオールロケ撮影を敢行。スタッフ・キャストの９５％が韓国人という現地チームとタッグを組み、池松壮亮の主演で意欲的に生み出した感動の人間ドラマ。

かつて釜山国際映画祭で石井監督が審査員を務め、韓国の映画人と親交を結んだことが縁となって、今回の夢のコラボ企画が実現。愛妻を失くした後、ひとり息子を連れて韓国へと渡ってきた日本人の主人公に、「映画　夜空はいつでも最高密度の青色だ」など、過去にも同監督と数多くタッグを組んできた常連俳優の池松。そこで彼が出会う元アイドルの韓国人歌手に、「金子文子と朴烈（パクヨル）」のチェ・ヒソ。言葉や文化の違いを超えて2人が心を通じ合うさまを優しく見つめ、観る者の胸に響く感動の秀作に仕上がった。