映画

ムーンライト・シャドウ

吉本ばななの短編小説を、マレーシアの俊英エドモンド・ヨウ監督が映画化。小松菜奈と宮沢氷魚の共演で、突然最愛の人を失った主人公が悲しみと向き合っていく姿を綴る。

吉本ばななの作品集「キッチン」に収録された短編を映画化した切ないラブストーリー。「恋は雨上がりのように」「糸」などの小松が、初の単独主演で悲しみを抱えた主人公・さつき役に扮し、抑えた演技で圧倒的な存在感を示した。恋人の青年・等役には「his」「騙し絵の牙」の宮沢氷魚。ほか共演は浅野忠信とCharaを両親に持つ若手・佐藤緋美と本作が映画初出演となるモデル出身の中原ナナなど。原作の大ファンというヨウ監督が、幻想的な映像と緻密な演出で原作の持つ独自の世界をみごとに映像化した。