映画

バッカス・レディ

後に「ミナリ」での好演が絶賛され、第９３回アカデミー賞の助演女優賞に輝く、韓国人女優ユン・ヨジョンが母国で主演。ソウルで生きる高齢の売春婦の切ない運命を綴った。

韓国映画界で若手女優として活躍していたユン・ヨジョンだが、チョ・ヨンナムと結婚したのを機に彼と渡米。しかし10年後に帰国して韓国芸能界に復帰し、チョ・ヨンナムとは離婚した。そんなユン・ヨジョンが本作で挑んだのは高齢の売春婦という、演じるのが難しそうな役どころ。タイトルにある“バッカス・レディ”とはソウルにいるという高齢の売春婦。ムードはけっしてシリアス一辺倒ではないが、格差社会など世界に通じる深刻な問題を取り上げたのは出色だ。監督は「世界で一番いとしい君へ」のイ・ジェヨン。