映画

リカ～自称28歳の純愛モンスター～

高岡早紀が２８歳を自称する連続殺人鬼の女性を怪演したドラマの映画版。３年前に消えた男性が遺体になって見つかった事件で、刑事はマッチングアプリを使って犯人に迫る。

五十嵐貴久の小説をもとに、2019年と2021年に放送されたドラマ「リカ」「リカ～リバース」を、ドラマ版も演出した松木創監督が映画化。高岡演じるリカは両ドラマ版であまたの人々を手に掛けてから病院に入院したが、本作は病院から脱走して3年後という設定。市原隼人演じる刑事の奥山とリカがマッチングアプリを使って繰り広げる心理戦が前半の見どころ。後半では見る者の意表を突く描写によってリカが並外れたモンスターだと表現。ドラマ版以上に恐ろしさと美しさを発揮した高岡の怪演が最大のお楽しみだ。