映画

うみべの女の子

カリスマ的な人気を誇る、浅野いにおの同名漫画を実写映画化した青春映画。海辺の町に住む中学２年生の女子と男子。衝動的に関係を持った２人の心模様を繊細に描き出す。

三木孝浩監督の「ソラニン」以来、11年ぶりに実写映画化された浅野作品で、監督・脚本・編集を手掛けたのは、長編初監督作「リュウグウノツカイ」で注目された映像ディレクターのウエダアツシ。原作者の浅野自身も審査員として参加したオーディションで選ばれたW主演の石川瑠華と青木柚は、性愛表現とデリケートな心理描写に全身全霊で臨み、浅野ワールドを映像として再現する役割を担った。そして、序盤でスピーカー越しに聞こえ、終盤で本格的に流れるはっぴいえんどの名曲「風をあつめて」が印象深い。