映画

サンドラの小さな家

２人の子どもを連れ、ＤＶ夫から逃れた母親が、周囲の人々の助けを借りながら自らの手で小さな家を建てるまでを描く。ひとりの女性の再生を綴った社会派ヒューマンドラマ。

シングルマザーになったヒロインが自らの手で家を建てる様子を、壊れた家庭を一から作り直す姿に重ねて描いた感動作。アイルランド出身の女優C・ダンが自ら記した脚本を自身の主演で映画化した。監督は「マンマ・ミーア！」のP・ロイドが務める。DV夫から逃げたヒロインがホテルを仮住まいに生活費を稼ぐ姿や、なかなか入居できない公営住宅の現実、夫との親権争いなど、被害者であるはずのヒロインが置かれたシビアな状況がリアルに描かれる一方、周囲の人々との温かな交流が救いとなって爽やかな後味を残す。