映画

ザ・マニア 快感生体実験［R15＋指定版］

「おくりびと」の滝田洋二郎監督が日活ロマンポルノ後期のレーベル“ロマンＸ”で手掛けたエロティックサスペンス。女子大生たちは海辺のリゾートホテルで、恐怖の体験へ。

後に「おくりびと」が第81回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いた滝田監督だが、元々はピンク映画業界で修業。ピンク映画であっても多様なジャンルを手掛ける名手と評判になったが、本作は初の一般映画にして出世作となった「コミック雑誌なんかいらない！」の同年に公開。滝田監督がピンク映画と同じく、獅子プロダクションで製作し、日活ロマンポルノが後期に扱ったハード路線のレーベル“ロマンX”で公開された。当時のポルノ映画では画期的だったサイコサスペンス風の演出が、滝田監督の才気を感じさせる。