映画

兄が教えてくれた歌

「ノマドランド」で後に第９３回アカデミー賞の作品賞・監督賞を制する、Ｃ・ジャオ監督の長編映画デビュー作。ある少女の視点から、米国の先住民の群像を見つめた意欲作。

後に長編映画第3作「ノマドランド」が絶賛され、“マーベル・シネマティック・ユニバース”の大作「エターナルズ」の演出も任されることになるジャオ監督が2015年、早くも才気煥発させていた長編映画デビュー作。先住民という米国の“マイノリティ”への着目を筆頭に、“馬”などの自然、夕日が印象的な風景の数々、一般人の出演者への起用、実録風の映像（「ノマドランド」も手掛けるJ・J・リチャーズが撮影を担当）など、ジャオ監督の意匠をそこかしこに満載した要注目作だ。WOWOWの放送が日本初公開。