映画

レッドタートル ある島の物語

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督がスタジオジブリとの協力で挑んだ初の長編アニメーション。無人島に漂着した男性と突然現われた女性との人生を詩的な映像で綴る。

アカデミー賞短編アニメ賞に輝く「父と娘」（旧題:岸辺のふたり）に感銘を受けたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、マイケル監督に打診したことから誕生した初長編。同監督の願いで高畑勲監督がアーティスティック・プロデューサーとして参加し、2人はシナリオ・絵コンテ作りから効果音・音楽に至るまで節目節目で打ち合わせを重ねて本作を練り上げた。無人島に漂着した男性と1匹の赤いウミガメ、そして突然現われる女性をめぐる物語が、せりふを排した圧倒的なアニメーション表現で描かれた入魂作だ。