映画

嵐電

嵐電（らんでん）の愛称で親しまれる京都の市街電車、京福電気鉄道嵐山線をモチーフにした群像恋愛ドラマ。３組の男女が嵐電沿いで繰り広げる恋模様を緩やかに描き出す。

学生とプロが共同で映画を企画・制作するという、京都造形芸術大学映画学科の劇場公開映画制作プロジェクト“北白川派映画芸術運動”のもとで作られた第6回作品。ノンフィクション作家とその妻、修学旅行中の女子高校生と地元の男子高校生、撮影のためやって来た青年俳優と彼の京都弁指導をするはめになったカフェ店員の女性という3組の男女の恋模様を、嵐電をある種の狂言回しとして綴っていく。監督は映画版「ゲゲゲの女房」「ゾンからのメッセージ」の鈴木卓爾。井浦新が妻との思い出をたどる作家役を好演する。