中村勘九郎、中村七之助、尾上松也。歌舞伎の次世代を担う3人による2014年の舞台。チケット即日完売かつシネマ歌舞伎としても大ヒットを記録した話題作。
故・十八代目中村勘三郎が、若い人たちにも歌舞伎の良さを感じてほしいと始めた「コクーン歌舞伎」が2019年に25周年を迎えた。お届けするのは、2014年6月に上演され、その公演で演出・美術を担当した串田和美が新たな撮影、録音、編集を加え、ブラッシュアップを重ねて映像化した作品。2015年に全国で劇場公開され、大好評を博した傑作だ。【あらすじ】
僧侶崩れの和尚吉三(中村勘九郎)、男に生まれながらも振袖姿のお嬢吉三(中村七之助)、浪人のお坊吉三(尾上松也)という同じ吉三の名を持つ3人の盗賊が節分の夜に出会う。お嬢吉三が行きずりの娘・おとせ(中村鶴松)を川に突き落とし、小判百両を奪ったところにお坊吉三が現われ、百両の取り合いになる。その場を仲裁した和尚吉三によって意気投合した3人は、義兄弟の杯を交わすことになる。
この百両と、お坊吉三が捜す家宝の名刀・庚申丸をめぐって数奇な運命に導かれる3人。和尚吉三の父・伝吉(笹野高史)や、愛し合う和尚吉三の妹・おとせと手代の十三郎(坂東新悟)たちの複雑な人間関係が次第に明らかになっていく。義兄弟となった3人は、自らが犯した悪行によって、図らずも悲しい運命をともにすることになる…。
収録日・収録場所
- 2014年6月/東京 Bunkamuraシアターコクーン
出演
役名 | 役者名 |
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和尚吉三 | 中村勘九郎 |
お嬢吉三 | 中村七之助 |
お坊吉三 | 尾上松也 |
研師与九兵衛 | 片岡亀蔵 |
十三郎 | 坂東新悟 |
おとせ | 中村鶴松 |
海老名軍蔵/八百屋久兵衛 | 真那胡敬二 |
太郎右衛門/長沼六郎 | 大森博史 |
安森家来弥次兵衛/堂守源次坊 | 笈田ヨシ |
土左衛門伝吉 | 笹野高史 |
スタッフ
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作河竹黙阿弥
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演出・美術串田和美