「復讐がその男のすべてだった」人間の業をえぐり出す壮大な復讐譚。上川隆也、稲森いずみ、早乙女太一、堺雅人ら豪華出演者で描く緻密かつダイナミックな人間ドラマ。
モチーフとなるのは復讐譚の傑作、「モンテ・クリスト伯」。これまで多くの物語に影響を与えている作品だが、『蛮幽鬼』では、民族の確執や、人同士が殺し合わねばならぬさが、さらに人間の業の果てに生まれる愛など多様なテーマが盛り込まれ、息もつかせぬ展開となっている。生まれ変わった“復讐譚”がどのような結末を迎えるのか、じっくりとご覧いただきたい。【ストーリー】
遠い昔、島国の鳳来(ほうらい)で生まれ育った若者の伊達土門(上川隆也)は「蛮教」を学ぶため、果拿(かだ)の国へ、仲間とともに海を渡って留学していた。しかし帰国直前、土門は仲間だったはずの稀浮名(山内圭哉)と音津空麿(粟根まこと)の謀略によって殺人罪のぬれぎぬを着せられてしまう。監獄島に幽閉された土門は髪がすべて白髪になるほど苦しめられ、若いころの面影はなくなっていく。
幽閉から10年後、土門は牢獄に抜け穴を掘り、サジと名乗る男(堺雅人)とともに脱獄に成功する。復讐に燃えて祖国へと戻った土門は、飛頭蛮という僧の名で新しい「蛮教」を掲げて布教し始めていた。そんな飛頭蛮を、大王の妃が、護衛の剣の達人・刀衣(早乙女太一)を伴い訪ねてくる。その妃とは、土門のかつての婚約者・京兼美古都(稲森いずみ)だった。心揺れる中、土門は自分に殺人罪のぬれぎぬを着せた裏の人物は誰だったのかという真相に行き着く。
収録日・収録場所
- 2009年10月19日/東京 新橋演舞場
出演
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上川隆也
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稲森いずみ
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早乙女太一
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橋本じゅん
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高田聖子
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粟根まこと
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山内圭哉
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山本亨
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千葉哲也
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堺雅人
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他
スタッフ
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作中島かずき
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演出いのうえひでのり