劇団☆新感線が松竹とタッグを組み市川染五郎(現・松本幸四郎)を主演に挑んだ2007年の公演。王にのし上がる男の栄光と破滅を描く。阿部サダヲ、古田新太らが共演。
市川染五郎が演じたのは嘘と裏切りを重ね野望のままにのし上がっていく男ライ。その底知れぬ野心を持つ“究極の悪”の栄光と破滅が描かれ、「ご覧になった方の脳裏に『やっぱり染五郎は悪いヤツだった』と焼き付けられるくらい悪に徹する」と明言していた染五郎はスリリングなダークヒーローぶりを見せている。また、降りしきる雨や幻想的な滝を本物の水を使って表現することで神秘の森“朧の森”を具現化した舞台演出も必見。【ストーリー】
舞台はいつともしれぬ昔、どこともしれぬ島国。どんな嘘でも瞬時に仕立て上げることができる男ライ(市川染五郎)は、その舌先と弟分のキンタ(阿部サダヲ)の腕っぷしを武器に、世の中を渡ってきた。そんなライの前に、朧の森の魔物“オボロ”が現われる。オボロから自らの命と引き換えに、この国の王の座を約束することを持ち掛けられたライは取引に応じる。さらにその舌先と同様に滑らかに動く剣を与えられたライは、都に向かい血塗られた戦いへ身を投じていく。
エイアン国一の名将で、“四天王”のひとりヤスマサの命を奪ったライは、ラジョウと呼ばれる暗黒街で盗賊たちを束ねる大悪党マダレ(古田新太)と手を組み、さらに宮廷内に入り込み四天王のひとりツナ(秋山菜津子)に取り入ってしまう。着実に国の中枢へと食い込んだライは、続いてエイアン国と戦争を続けるオーエ国の美しき将シュテン(真木よう子)に狙いを定める。
収録日・収録場所
- 2007年1月22日/東京 新橋演舞場
出演
-
松本幸四郎
-
阿部サダヲ
-
秋山菜津子
-
真木よう子
-
高田聖子
-
粟根まこと
-
小須田康人
-
田山涼成
-
古田新太
-
他
スタッフ
-
作中島かずき
-
演出いのうえひでのり