蜷川幸雄の名作が、人気演出家いのうえひでのりの手でダイナミックによみがえる。堤真一、宮沢りえ、池田成志、小池栄子ら豪華出演陣が現代に問い掛ける究極の愛の物語。
劇団☆新感線主宰・いのうえひでのりが、新演出で挑む秋元松代作の「近松心中物語」。「近松心中物語」といえば1979年の初演以来、蜷川幸雄の代表作として名高い不朽の名作。蜷川は、この作品が様式化されることを潔しとせず、終生衰えることなく作品に情熱を傾け続けた。その情熱を胸に挑んだいのうえは伝説の作品をダイナミックによみがえらせた。【ストーリー】
飛脚屋亀屋の養子忠兵衛(堤真一)は、店の奉公人が拾った封書に1分の金が入っていたため、差出人である遊郭の主人・槌屋平三郎(小野武彦)を訪ねる。堅物で遊郭など興味のない忠兵衛は、封書を手渡すとすぐに店を出るが、そこで遊女の梅川(宮沢りえ)と遭遇。一目惚れした2人は無言で見つめ合う。そして、忠兵衛は取り付かれたように梅川を追い求め店の中へと消えて行った。
ある日、忠兵衛は梅川に身請け話が持ち上がったことを知る。自分が先に名乗り出たいものの、自由になる金がない。そこで、手付金だけでも借りようと幼なじみである小道具商傘屋の婿養子・与兵衛(池田成志)を頼ることに。同情した与兵衛はなんと店の金を手渡す。槌屋で無事手付金を支払い安堵したのもつかの間、忠兵衛と梅川に新たな難題が。一方、店の金に手を付けたことで家を出た与兵衛と彼の後を追う妻のお亀(小池栄子)。逃避行へと向かう男女2組の運命は?
収録日・収録場所
- 2018年1月31日/東京 新国立劇場 中劇場
出演
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堤真一
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宮沢りえ
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池田成志
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小池栄子
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市川猿弥
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立石涼子
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小野武彦
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銀粉蝶
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他
スタッフ
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作秋元松代
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演出いのうえひでのり