デビューから35年、“日本を代表する”漫画家・浦沢直樹。2018年、世界を巡り創作活動を続ける彼に完全密着した。そこから見えてくる創造の源泉とは…。
2018年にデビューから35年を迎えた漫画家の浦沢直樹。「YAWARA!」「MONSTER」「20世紀少年」等数々のヒット作を生み、日本を代表する漫画家のひとりである彼の欧州歴訪に密着した。2018年2月、欧州最大級といわれるフランスのアングレーム国際漫画祭に浦沢直樹が招待され、大規模な個展を開催した。浦沢はルーヴル美術館からの要請で2017年秋から連載した新作「夢印−MUJIRUSHI−」を中心に展示を行ない、現地ファンから熱烈な歓迎を受けた。
13歳の時「火の鳥」を読んだ衝撃で漫画の道を歩み始めたという浦沢は、取材攻めの合間に、この時期に開催されていた手塚治虫のエキシビションに足を運び自身のルーツへ想いを巡らせる。その後ドイツとイギリスを訪問。普段から音楽活動も展開する浦沢はミュンヘン郊外で、ザ・ビートルズの名盤『リボルバー』のジャケットデザインで知られる、画家でミュージシャンのクラウス・フォアマンを工房に訪ね、即興コラボレーションを試みる。浦沢が「欧州最後の漫画不毛の地」と語るイギリスでは、自らが手塚作品をリメイクした「PLUTO」の舞台初海外公演をロンドンで観劇する。自身の作品が海を越え、さまざまな反響を生み出すのを目の当たりにする浦沢の姿を通し、彼の創作の源泉を探り出していく。(2018年)
出演
-
出演浦沢直樹
-
ナレーション大東駿介