シェイクスピア全37作の完全上演を目指したシリーズ。未完成のまま逝った蜷川幸雄に、“師匠”の遺志を継ぐ吉田鋼太郎と藤原竜也の2人がささぐ渾身の1作。
世界的演出家・蜷川幸雄を芸術監督に迎え、シェイクスピア全37作の完全上演を1998年にスタートした彩の国さいたま芸術劇場の「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。2016年に5作品を残し蜷川幸雄が逝去。2代目芸術監督に就任したのが、数々の舞台で蜷川の薫陶を受けてきた“シェイクスピア俳優”吉田鋼太郎。主演も兼ねる演出作第1弾は、日本ではめったに上演されない問題劇「アテネのタイモン」。【ストーリー】
アテネの富裕な貴族タイモン(吉田鋼太郎)は、執事フレヴィアス(横田栄司)の助言や、つむじ曲がりの哲学者アペマンタス(藤原竜也)の忠告を無視し、誰にも気前よく金品を振る舞っていたが、散財により破産。タイモンは、今まで金品を与えていた友人たちに助けを求めるが、誰も願いに耳を傾けない。タイモンと付き合うのは彼の財力が目当てだったのだ。
人間不信に陥り、友人だけではなくアテネや金をも呪うようになったタイモンは、アテネを去り森にこもる。そこで、罪を犯した友人を守ろうとし元老院議員たちの怒りに触れアテネ追放の憂き目に遭った武将アルシバイアディーズ(柿澤勇人)に出会う。今まで命懸けで守ってきたアテネ市民に裏切られたと感じ、アテネに復讐心を抱く彼にタイモンは偶然森で見つけた黄金を手渡した。
そして、森に棲むタイモンの噂を聞き、アぺマンタスが現われる。アぺマンタスと激しい議論を交わしたタイモンは…。
収録日・収録場所
- 2017年12月26日/埼玉 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
出演
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吉田鋼太郎
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藤原竜也
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柿澤勇人
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横田栄司
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大石継太
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間宮啓行
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谷田歩
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河内大和
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飯田邦博
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新川將人
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塚本幸男
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二反田雅澄
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手打隆盛
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堀源起
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松田慎也
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中西晶
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浅野望
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白川大
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續木淳平
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堀杏子
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松本こうせい
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星和利
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前田恭明
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長谷川祐之
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岩倉弘樹
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杉本政志
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飛田修司
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齋籐慎平
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坂田周子
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林佳世子
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悠木つかさ
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長尾歩
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工藤晶子
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森瀬惠美
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佐々木絵里奈
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真以美
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宮崎夢子
スタッフ
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作ウィリアム・シェイクスピア
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演出吉田鋼太郎