演劇人・野田秀樹の創作活動に密着。「桜の森の満開の下」歌舞伎座公演に始まり、パリ、ソウル、ロンドン、シビウなど世界各地での激動の日々を通して見えてきたものとは?
40年以上もの間、演劇界のトップランナーとして走り続ける劇作家・演出家・役者、野田秀樹。彼が30年前に作り上げた伝説の舞台「贋作 桜の森の満開の下」を歌舞伎として上演し、さらに過去の自分に対峙し高みを求めて世界を飛び回る濃密な創作活動を追った。2017年夏、東京 歌舞伎座での「野田版 桜の森の満開の下」公演に始まり、日本各地の伝統芸能とのコラボ「東京キャラバン」への参加、さらには全編英語の現代劇「One Green Bottle」海外公演、そして「贋作 桜の森の満開の下」のパリ公演まで、野田の濃密な演劇活動はとどまることを知らない。東京、ソウル、ロンドン、シビウ(ルーマニア)と、世界各地で公演を重ね、新しい演劇作りに身を投じる激動の日々をカメラは追った。
野田が創作活動において大切にしている、俳優たちが試行錯誤して作品を作り上げていく“ワークショップ”の現場にも潜入。世界を舞台に疾走し、名作を生み続ける“超・演劇人”に番組は問い掛ける。「なぜここまで演劇を追究し続けるのか?」(2019年)