映画

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明

殺人事件の容疑者と、無罪請負人の敏腕弁護士が審理を前に事件の再検証を開始する中で、思わぬ真相が明らかになっていく。本国スペインで大ヒットを飛ばしたサスペンス。

「ロスト・アイズ」や「ボーイ・ミッシング」の脚本を担当した俊才O・パウロが、脚本に加え自ら監督も務めたミステリーサスペンス。ホテルの一室で不倫相手の女性を殺したとの容疑を掛けられている実業家が、凄腕の女性弁護士に事件のあらましを語る。果たして彼は本当に真実を語っているのか。女性弁護士は男の無罪を勝ち取るため、彼の告白の中の嘘や矛盾を指摘し、次第に思わぬ真相へと近づいていく。主人公の回想シーンが必ずしも真実とは限らず、観客も洞察力が試されるという緊迫感たっぷりの秀作となった。