映画

自虐の詩

中谷美紀と阿部寛がＷ主演し、業田良家のコミックを実写映画化した人情コメディ。仕事もせずにぶらぶらしている元ヤクザとその内縁の妻には人もうらやむ愛の歴史があった。

「20世紀少年」シリーズの堤幸彦監督が“日本一泣ける四コマ漫画”と呼ばれる業田の原作を、中谷、阿部のほか、実力派俳優陣共演で映画化。阿部が演じる元ヤクザのイサオはしゃくに障るとすぐにちゃぶ台をひっくり返し、中谷が演じる幸江に金をせびるような情けない男。それに対して幸江はイサオに何をされても信じて付いていくという女性。前半は2人を中心にしたコメディタッチで展開していくが、幸江に起こるある事態をきっかけにムードは変わる。中でも、幸江と中学時代の親友のエピソードが心に残るだろう。