映画

ぼくらの家路

所在の分からなくなった母親を捜し求めて、１０歳と６歳の幼い兄弟がベルリンの町を必死に駆けずり回る様子を、子ども目線で切なく描き、各国で好評を博した珠玉の感動作。

本人はいたって無自覚で悪気はないものの、若くて自堕落なシングルマザーが普段から育児をおろそかにして遊び回っているせいで、自分たちの日常は自分たちでやりくりしなければならない幼い兄弟。ある日そのツケが回って兄はついに施設に預けられ、愛する母や弟と離れ離れに。そして、2人と再会できるのを心待ちにしていた夏休み、兄の期待もむなしく、母親は迎えをすっぽかしてどこかへ雲隠れ。かくして、幼い少年たちの母を捜す冒険の旅が、ここに始まることに…。子どもたちのけなげな姿が、観る者の感涙を誘う。