革新的な表現で、世界の演劇・ダンスシーンに衝撃を与え続けているシェルカウイの公演に稽古から密着。アーティスト生命を懸けて挑む舞台に秘めた想いの根源に迫る。
振り付け・演出家、シディ・ラルビ・シェルカウイは、パリ・オペラ座バレエ団、ベネディクト・カンバーバッチ主演の舞台「ハムレット」や映画『アンナ・カレーニナ』の振り付けをはじめ、新たな芸術表現の道を切り開いてきた。日本で上演された舞台「テ ヅカ TeZukA」「プルートゥ PLUTO」も大きな話題となった。世界中に存在する肉体表現の可能性を追い求め、自らの中で再構築・昇華させることで“型”とは無縁の新たな感動を生んできたシェルカウイ。その彼が2015年、5年ぶりに自ら踊る舞台を発表。4人のジャンルの異なるダンサー、3人の国籍の異なる音楽家とともに、独創的な手法で舞台作りを行なうというのだ。40日間の稽古を通じ、葛藤しぶつかり合い、新たな表現を模索していくシェルカウイ。その背景には、己の文化やしきたりを家族に強いた父との軋轢、父の死、そして自分自身を変え、救ってくれた“踊り”への熱情が秘められていた。
出演
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出演シディ・ラルビ・シェルカウイ
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ナレーション森山未來