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ランダム 存在の確率

彗星の最接近による停電の夜。パーティー中だった８人は、唯一明かりのついた近くの家を訪ね、そこで別の“自分たち”を見る。アイデアが光る思考型ＳＦスリラーの注目作。

劇中でも言及される“シュレディンガーの猫”や並行世界の存在など、量子力学の思考実験に着想を得た注目のSFスリラー。彗星の接近で停電し、ホームパーティーを楽しんでいた8人は、少し離れた隣家の様子を見に行くことに。だが、そこで見たものはもう一つの同じ家、もう一組の彼ら自身だった。低予算を逆手に取り、舞台は一軒の家、登場人物は8人のみながら、小道具を巧みに使い、並行世界が交錯していく壮大なサスペンスを描いた脚本がみごと。監督・脚本はこれが長編映画初メガホンのJ・W・バーキット。