映画

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

１９６０年代初頭のＮＹを舞台に、売れないフォーク歌手の放浪の日々をＪ＆Ｅ・コーエン兄弟が切なく描き、第６６回カンヌ国際映画祭グランプリに輝いた秀作人間ドラマ。

あのボブ・ディランにも影響を与えた実在のミュージシャン、デイヴ・ヴァン・ロンクをモデルに、ひとりの売れないフォーク歌手が自らの居場所を求めてやるせなくさすらう姿を、実力派の兄弟監督J＆E・コーエンが、いつもの奇抜なタッチを抑えた渋い筆致で切なくしみじみと描写。初の主役に抜擢されたO・アイザックをはじめ、「華麗なるギャツビー」のC・マリガンや、ポップ界の貴公子J・ティンバーレイクらが、見事な歌声と演技のアンサンブルを披露。第66回カンヌ国際映画祭でみごとグランプリに輝いた。