伊東四朗生誕?!77周年記念にふさわしい傑作喜劇。三谷幸喜が脚本、ラサール石井が演出を手掛け、喜劇の最強コラボが日本一有名な敵役・忠臣蔵の吉良上野介を「いじる」
三谷にしか書けない喜劇、ラサールにしか演出できない喜劇、そして伊東にしかできない複雑軽妙な喜劇の領域がここにある。三谷は、「相対する複雑な心情を完璧に演じられる俳優は、日本には伊東以外にいない」と語る。ラサール石井は、「爆笑させたあとにシリアスになれる芝居ができる、喜劇役者の最高峰」が伊東だと断言。まさに本作は、“性格俳優”伊東四朗の魅力を存分に引き出した傑作となった。【ストーリー】吉良上野介(伊東四朗)の家族は病院の待合室にいた。吉良の家臣小林(阿南健治)から長女のツルコ(馬渕英里何)に吉良が襲われたとの連絡があったのだ。ツルコから連絡を受けた次女のアグリ(瀬戸たかの)と夫マサタケ(駿河太郎)、三女のキクコ(福田沙紀)と夫ツネナリ(伊東孝明)も駆けつける。小林によれば吉良は江戸城松の廊下で浅野内匠頭に額と背中を切り付けられたが、大したけがではないという。一家が落ち着きを取り戻したところに、吉良家の跡継ぎで養子のヨシチカ(大竹浩一)が待合室に走り込んでくる。バンドを結成しているヨシチカは、吉良が死亡したものと思い、追悼のバラードまで作っていた。そんな中、傷の説明をしにきた医師(ラサール石井)の口から娘たちの知らない女性の話題が飛び出す。それは吉良の愛人シマ(戸田恵子)のことだった。娘たちが色めき立つ中、当の吉良が待合室にのこのこやって来る。
収録日・収録場所
- 2014年12月3日/東京 本多劇場
出演
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伊東四朗
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福田沙紀
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馬渕英里何
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瀬戸たかの
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駿河太郎
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伊東孝明
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大竹浩一
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阿南健治
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ラサール石井
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戸田恵子
スタッフ
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作三谷幸喜
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演出ラサール石井