劇作家・清水邦夫が1978年に発表した名作戯曲に蜷川幸雄が挑む。ダイナミックな劇的迷宮を、舞台初共演となる大竹しのぶ、宮沢りえ、段田安則ら豪華キャストで送る。
演出家・蜷川幸雄と劇作家・清水邦夫といえば、1960年代末から70年代初頭にかけて、多くの先鋭的舞台を放ってきたゴールデンコンビだが、意外にも蜷川が本作の演出を手がけるのは初めて。日本演劇シーンのトップを走る女優、大竹しのぶと宮沢りえの舞台初共演作品。【ストーリー】ある俳優の男(段田安則)とその妻(宮沢りえ)が、20年ぶりに、男の故郷である雪国の町に戻ってくる。仕事にも人生にも行き詰った夫婦の“転地療養”らしい。夫婦は、男の実家へ向かうためにバスに乗ろうとしたものの、バス停が見当たらない。そこで、バス停の場所を尋ねようと、1軒の理髪店に立ち寄る。だが、店の中には、誰一人いなかった。
そんな中、男は過って店の鏡の前にあったシャボンのカップを割ってしまう。つぎの瞬間、誰もいなかったはずの店の中に、男の姉と名乗る女主人(大竹しのぶ)や、得体の知れぬ客たちが次々に出現。彼らは、強引に男の過去に踏み込み、夫婦を現実とも虚構ともつかない幻惑の世界へと追い込んでいく。
収録日・収録場所
- 2014年9月16日/東京 Bunkamuraシアターコクーン
出演
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大竹しのぶ
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宮沢りえ
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段田安則
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山崎一
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平岳大
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満島真之介
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西尾まり
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中山祐一朗
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市川夏江
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立石涼子
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新橋耐子
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他
スタッフ
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作清水邦夫
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演出蜷川幸雄