2014年11月に東京で開催された、IBSAブラインドサッカー世界選手権。エースの黒田智成を中心に、世界の頂点を目指す日本代表チームの夢と闘いの軌跡を描く。
ブラインドサッカー日本代表のエース、黒田智成(36歳)。2002年に代表チームが初めて結成されて以来の中心選手だ。6歳で全盲となった黒田はサッカーを見た記憶がなく、唯一の記憶はアニメ「キャプテン翼」だけ。それでも音声解説のテキストなどで技術を磨き、時にはジダンを彷彿とさせる華麗なテクニックも披露する。黒田にとって、全力で走り回ることができるブラインドサッカーのピッチは、限りなく自由を感じられる舞台だという。
2014年、日本代表の目標は、初の自国開催となる世界選手権での躍進だった。けがから復帰した黒田も、5月に代表合宿へ合流。チームは世界選手権へ向けて守備的な戦術を導入し、カウンターでの得点を狙う。だが、エースの黒田にゴールが生まれない。10月の国際大会でも黒田は無得点に終わり、とうとう世界選手権の開幕を迎える。世界の頂点を目指す日本のエースは、世界の強豪を相手にどのような活躍を見せたのか?
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