発表から45年、ロックオペラの名盤として今もなお燦然と輝く『トミー』。「ザ・フー ドキュメンタリー『四重人格』」に続き、ブリティッシュ・ロック解明の扉が開く。
ザ・フーのキャリアのなかで最も重要なアルバムに挙げられる1969年のロックオペラ『トミー』。アルバム発表後もオーケストラとの共演、映画、ブロードウェイ・ミュージカルと形を変えて発表が続く名作のドキュメンタリーを放送する。父の犯した殺人を目撃したために、視覚・聴覚・発話障害となった三重苦少年、トミーを主人公にした物語仕立ての、ロックの金字塔『トミー』。このアルバムは、ギターのピート自身の孤独や苦悩を反映させたスピリチュアルなものとも言われている。番組ではピート・タウンゼント、ロジャー・ダルトリーの証言や当時のライブ映像など交えて、コンセプトアルバムとして名高い『トミー』の物語を改めて検証する。
1992年のミュージカルは、ミュージカル最優秀演出賞やミュージカル最優秀作曲賞などトニー賞で5部門受賞している。