劇作家・岩松了の異色任侠シリーズ第3弾。ヒロインを小泉今日子が熱演。組の幹部・水野を撃った志波崎組の組員・森本(阿部サダヲ)は逃走の末、ある港町にたどり着く。
人間の移ろいやすい心の機微を細やかに描写する劇作家・岩松了による任侠シリーズ第3弾。2010年9月に上演された第1弾「シダの群れ」では、阿部サダヲ演じるチンピラ・森本が所属する志波崎組の中で後継者問題に巻き込まれるさまを描き、2012年5月に上演された「~純情巡礼編」では、志波崎組を含めた3つの組の抗争が描かれた。【ストーリー】かつて組の幹部・水野を撃った志波崎組の組員・森本(阿部サダヲ)は逃走の末、港町にたどり着く。海外への密航を試みるが、街を仕切る都築組に襲われ、水野と因縁のある女・ヨシエ(市川実和子)に救われることに。彼女の仲介で森本は都築組を手伝うことになり、クラブSWANの2階に住み始める。SWANは港町一と言われる歌手・ジーナ(小泉今日子)を擁するクラブで、都築組の若頭・結城(小林薫)が取り仕切っていた。
SWANの常連客には、大庭組の幹部・清水(豊原功補)がいた。また、新興勢力の和田部組の組長がジーナのことを気に入っており、3つの組の思惑が絡み合っていく。そんな中、ジーナに海外のクラブとの契約話が持ち上がり、マネジャーの山室(吹越満)がアメリカ・カリフォルニア行きを説得。森本の登場とジーナの移籍話に端を発し、微妙なバランスを保っていた都築組と大庭組の関係が崩れていく。
収録日・収録場所
- 2013年11月/東京 Bunkamuraシアターコクーン
出演
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阿部サダヲ
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小泉今日子
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豊原功補
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市川実和子
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赤堀雅秋
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末吉秀太(AAA)
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佐藤銀平
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永岡佑
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岡田力
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足立理
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桜木テン
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戸井田稔
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吹越満
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小林薫
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エミ・エレオノーラ(Swan House Band)
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佐藤正治(Swan House Band)
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横山英規(Swan House Band)
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平田直樹(Swan House Band)
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ロベルト小山(Swan House Band)
スタッフ
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作・演出岩松了
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音楽エミ・エレオノーラ