逸品の酒の誕生秘話に迫る「銘酒誕生物語」第11弾。今回は大吟醸酒の真髄を究めんとする「而今(じこん)」(三重)と「鳳凰美田(ほうおうびでん)」(栃木)を訪ねる。
逸品の酒の誕生秘話に迫る「銘酒誕生物語」第11弾。日本酒業界をけん引する山形の銘酒「十四代」の蔵元・高木顕統の監修のもと、おいしい日本酒造りに精進する酒蔵を選定し、それに携わる人々や蔵にまつわる物語に迫る。今回は、日本酒の本丸でもあり“世界一繊細な酒”とも言われる「大吟醸酒」をテーマに、大吟醸酒の真髄を究めんとする2軒の蔵元の蔵人たちのドラマを描く。栃木県小山市にある小林酒造は、明治5年創業の老舗。だが、5代目で専務を務める小林正樹が継いだ1990年、蔵は存亡の危機にひんしていた。大きな転換が必要だと感じた小林は、未経験だった“吟醸酒造り”への挑戦を決意。かつて酒類総合研究所の指導官だった妻との二人三脚で、時間と労力は著しくかかるものの、雑味をほとんど出さない“究極の絞り”を実現した大吟醸「鳳凰美田(ほうおうびでん)」を誕生させた。
大吟醸「而今(じこん)」で知られる三重県名張市の木屋正酒造は県西部の伊賀盆地に位置する。6代目杜氏の大西唯克は大手乳業メーカーを退社し広島の醸造試験所で基礎を学んだ後に実家を継いだ。「常にベストを尽くし、改善を繰り返す」をモットーに酒を造り、全国新酒鑑評会で金賞受賞を重ねている。番組監修の高木顕統氏に「若手の中では飛びぬけた才能を持っている」と言わしめた天性の感覚で大西もまた究極の酒を醸す。(2014年初回放送)
出演
-
語り佐々木蔵之介
-
出演小林正樹(栃木 小林酒造)
-
出演大西唯克(三重 木屋正酒造)
スタッフ
-
監修高木顕統