作家・泉鏡花の「義血侠血」に着想を得て、劇作家・唐十郎が書き下ろし、蜷川幸雄が演出した傑作。大空ゆうひ、窪田正孝、平幹二朗が出演し話題となった2013年の舞台。
作家・泉鏡花の耽美的な原作「義血侠血」に着想を得て、1975年に作家・唐十郎が書き下ろし初演された戯曲。大掛かりな舞台装置が要されるため、蜷川演出初演時は大映の東京撮影所で行なわれた。その後、1989年の日生劇場、2000年のシアターコクーンを経て、今回が4度目の上演。演出の蜷川幸雄が、死ぬ前に何としても再演したかったと述べているほどの代表作だ。【ストーリー】
人気のない、廃墟のような街を歩く少年・アリダ(窪田正孝)は、後ろをつけてくる怪しげな男・銀メガネ(平幹二朗)に気づく。銀メガネは10年前に幼いアリダを誘拐しようとして逮捕・投獄された男だった。おぼろげな記憶を呼び起こしたアリダだが、1年前に兄と心中しひとり生き残ったお甲(大空ゆうひ)と会うために彼女を待ち続ける。困窮するお甲は、兄に貸していたお金を返して欲しいとアリダに頼んでいたのだ。やがてお甲が姿を現わすが、アリダは銀メガネの口車に乗りお金を渡してしまっていた。そんな中、奇妙な男・羊水屋(鳥山昌克)も現われ、かつて兄と事業を起こす約束をしていたことを明かす。兄との間にできた子どもを育て、日々のミルク代にも困っているお甲は、銀メガネを説得し、お金を引き出そうと決意。自身唯一の技である水芸・滝の白糸を披露する。
収録日・収録場所
- 2013年10月15日/東京 Bunkamuraシアターコクーン
出演
-
大空ゆうひ
-
窪田正孝
-
平幹二朗
-
鳥山昌克
-
つまみ枝豆
-
井手らっきょ
-
マメ山田
-
プリティ太田
-
赤星満
-
ミスター・ブッタマン
-
澤魁士
-
野辺富三
-
谷中栄介
-
浦野真介
-
堀源起
-
砂原健佑
-
續木淳平
-
他
スタッフ
-
作唐十郎
-
演出蜷川幸雄