7カ国語で落語を披露する噺家・三遊亭竜楽の欧州ツアーに密着。「落語には国境を越えて爆笑を生み出す力がある!」と語る竜楽の挑戦と、日本の話芸・落語の可能性を追う。
27歳で五代目三遊亭圓楽に入門、34歳で真打ちに昇進した三遊亭竜楽(さんゆうてい りゅうらく)。国内で独演会などを重ねる傍ら、字幕・翻訳に頼らない現地語公演を、毎年ヨーロッパで行なっていることでも知られる。きっかけは2004年の留学生を前にした落語。そこで落語の可能性を感じた竜楽は、2008年の最初のイタリア公演で資金的な理由から字幕を設けず、イタリア語を丸暗記して臨んだ。そこで手ごたえをつかみ、以来すべての海外公演で現地語を丸暗記して披露するようになった。イタリア、フランス、ドイツなど、公演した国は6カ国に及ぶ。ストレートに笑うイタリア人、真剣に聞くフランス人など反応もさまざま。2013年もフランス、スイス、ベルギー、イタリアとめぐるツアーが始まる。そこで竜楽はヨーロッパでは“タブー”とされる泥酔ネタに挑む。間の取り方、表情やしぐさなど、どうすればヨーロッパでウケるかを模索する55歳の噺家・三遊亭竜楽に密着する。
ドキュメンタリー
ノンフィクションW 世界よ、これが日本の落語だ!
三遊亭竜楽・ヨーロッパ落語道中
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7カ国語で落語を披露する噺家・三遊亭竜楽の欧州ツアーに密着。「落語には国境を越えて爆笑を生み出す力がある!」と語る竜楽の挑戦と、日本の話芸・落語の可能性を追う。
落語の可能性を世界に広げるため、毎年ヨーロッパで落語ツアーを敢行している落語家がいる。三遊亭竜楽、55歳。2008年から毎年ヨーロッパツアーを行なっている彼には、“落語こそが本当のCOOL JAPANだ”という思いがある。そして、身ぶり手ぶりで笑わせる落語には、国境を越えて爆笑を生み出す力があると確信し、すべて現地の言葉で落語を行なっている。
そんな竜楽が、2013年のツアーで「よっぱらいの小話」に挑む。酒に酔って管を巻くことは恥とされているヨーロッパで、あえてタブーである泥酔ネタに踏み込むことで落語の真価を見極めようと考えているのだ。日本で綿密な準備をする場面からおよそ2週間のヨーロッパツアーの終了まで密着し、先駆者の壮大な夢を追う。