映画

エンド・オブ・ザ・ワールド

地球滅亡の時が迫る中、妻に逃げられた中年男性が美女と旅に出る……。Ｓ・カレルと「パイレーツ・オブ・カリビアン」第１〜３作のＫ・ナイトレイが共演したＳＦコメディ。

“地球滅亡”という巨大なスケールの危機を背景にしつつ、平凡な人々の心情をしみじみと代弁する佳作。「40歳の童貞男」「ゲット　スマート」のカレルと美人女優のナイトレイという華やかな2人が主演だが、悪ノリすることなく、地球滅亡という厳しい現実と、登場人物たちが見いだしていく生の価値・意味を対比させて掘り下げ、見る者の心に力強く迫る感動作。原題を直訳すると“地球滅亡をともに過ごす友人を探すこと”なのもぐっと来る。2008年のリーマン・ショック以降の暗い世相を連想させるのも興味深い。