盛りを過ぎたストリッパーと「ヒモ道」に徹する男。2人をめぐる人々を描く、つかこうへいの代表作を三浦大輔が構成・演出し、ストリップを糧に生きる人々の愛憎を舞台化。
1970~80年代にかけ“つかブーム”を巻き起こした、つかこうへいの代表作を、劇団ポツドール主宰の三浦大輔が演出。三浦の鋭い感性と解釈により、名作が現代に鮮やかによみがえる。この舞台は、現在の日本演劇のルーツと言える1960~70年代のアングラ演劇時代の草創期に生み出された優れた戯曲の魅力を、時代をリードする若手演出家により再発見する東京芸術劇場の「Roots」シリーズの第1弾。【ストーリー】「一条明美一座」は、腹に大きな傷跡のあるベテランストリッパーの明美(渡辺真起子)をはじめとする3人の踊り子と、それぞれのヒモ、照明係のマサキ(米村亮太朗)、座長(でんでん)の8人で日本全国を巡業していた。明美のヒモのシゲ(リリー・フランキー)は、夜な夜な酒を飲んでは楽屋でヒモ道を講釈するほか、巡業先では県会議員など地元の権力者に明美を抱かせる手引きも行なっていた。
外で彼女を待ちながら、県会議員との一部始終を弟分のマコト(渋川清彦)やユウ(古澤裕介)とともにのぞくなど好き勝手に暮らすシゲ。明美に思いを寄せるマサキは、常にヘラヘラと笑うシゲをいまいましく見ていた。そんなある日、妊娠してお腹の大きな踊り子・みどり(安藤聖)をめぐり舞台上でトラブルが発生。司会として舞台にいたものの目をそらしていたシゲが楽屋に戻ると、マサキは強い調子で食って掛かり、騒然となる。
収録日・収録場所
- 2013年7月24日/東京 東京芸術劇場 シアターイースト
出演
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リリー・フランキー
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渡辺真起子
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渋川清彦
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安藤聖
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古澤裕介
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新田めぐみ
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米村亮太朗
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門脇麦
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でんでん
スタッフ
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作つかこうへい
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構成・演出三浦大輔