ドキュメンタリー
ノンフィクションW 君のことを忘れない〜女優・渡辺美佐子の戦争と初恋〜

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ノンフィクションW 君のことを忘れない〜女優・渡辺美佐子の戦争と初恋〜

28年にわたり、原爆で亡くなった子どもたちの手記を語る朗読劇を続ける渡辺美佐子。戦争を知る世代として、そして表現者たる女優として、彼女が背負う決意に迫る。

映画『舟を編む』(’13)、『しあわせのパン』(’12)やドラマ「おしん」など、1953年の映画デビュー以来さまざまな作品に出演してきた女優・渡辺美佐子。
彼女は、28年にわたり続けている朗読劇において、広島・長崎の原爆で命を落とした少年・少女の最期の言葉や、原爆によって傷ついた人々の手記などを読み上げている。子どもたちの在りし日の姿が次々と映し出されていくこの朗読劇は、毎年夏になると他の仕事よりも優先させて必ず上演してきた渡辺のライフワーク。出演する女優たちは、膨大な資料をもとに自らが編さんした台本を使っている。彼女をそこまで駆り立てるものは何なのか?
2013年の朗読劇「夏の雲は忘れない」に密着し、女優・渡辺美佐子が心に秘めた真意に迫っていく。

ノンフィクションW 君のことを忘れない〜女優・渡辺美佐子の戦争と初恋〜

28年にわたり、原爆で亡くなった子どもたちの手記を語る朗読劇を続ける渡辺美佐子。戦争を知る世代として、そして表現者たる女優として、彼女が背負う決意に迫る。

100本以上の映画に出演し、60年にわたって活躍している女優・渡辺美佐子。太平洋戦争時に戦火を逃げ惑った経験を持ち、映画デビュー作『ひめゆりの塔』(’53)では、地上戦となった沖縄で自害した女学生を演じた。渡辺がライフワークとして28年にわたり続けているのが、広島・長崎の原爆で亡くなった子どもたちの手記を語る朗読劇「夏の雲は忘れない」である。
実は朗読劇を始めたきっかけのひとつには、初恋の少年の存在があった。彼は小学生時代にすぐに転校して行った元同級生。再会を望みながらも月日は経つ。後に女優となった渡辺は、あるとき偶然、その同級生が1945年8月6日の朝、疎開先の広島で勤労動員に出かけたまま帰らなかったことを知る。その後、朗読劇の準備をしていた渡辺は、思いもかけずその少年の名を目にする…。「原爆、戦争を語り継ぐのが女優としての使命」と語る渡辺が、心血を注ぎ、語り継いできた朗読劇に密着する。

出演

  • 渡辺美佐子
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