映画

海ゆかば

真珠湾攻撃に端を発する日米両軍の太平洋戦争の記録を、当時米海兵隊によって撮影された貴重な記録フィルムを日本側が独自に編さんしてまとめた戦争ドキュメンタリー。

前年公開の「硫黄島」と同様、本作もまた、太平洋戦争当時、米海兵隊によって撮影され、米国防総省に秘蔵されていた貴重な記録フィルムを、戦後長い年月を経た後、日本側が独自に編さんしてまとめた歴史ドキュメント。撮影指揮J・フォードとクレジットにうたってあるのは、戦時中、彼が野戦撮影隊を率いて戦争記録映画の製作に従事したことに由来するもの。劇中、フォード自身の姿も一瞬映し出され、彼が監督した記録映画の断片映像も一部流用されているが、この「海ゆかば」そのものは、あくまで日本独自の編集版。