世界最大の公道レース・マン島TTの、EVバイク部門に挑戦する岸本ヨシヒロに密着。カバーデザインにレーシングミクを採用したチーム「MIRAI」が優勝を目指す。
モーターサイクルファンの聖地で100年以上続く、世界最大の公道レース「マン島TTレース」。伝統あるレースの新部門「EVバイク」に日本の零細チーム、MIRAIが参戦。チームを率いる岸本ヨシヒロの3度目の挑戦となる2013年は5月31日に大会がスタートする。島を巡る1周約60kmの長いコースは、高低差が400m以上。公道レース故に路面の凹凸もあるためマシンへの負荷は大きく、レースは過酷を極める。参加バイクは予選を制限時間の45分以内にゴールし、タイムアタック形式で行なわれる決勝を目指す。パワーを出すためにはバッテリー容量を増やさなければならないが、その分車体が重くなりスピードが出なくなる。「パワーと重量のバランスが重要」と岸本は言う。カバーデザインにはレーシングミクを採用し、話題性も狙うチーム「MIRAI」の岸本のバイクが、いまトップチェッカーを目指し走り出す。(2013年)