ドキュメンタリー
ノンフィクションW 六百年の「今」を舞う〜狂言師・野村萬斎

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ノンフィクションW 六百年の「今」を舞う〜狂言師・野村萬斎

映画『のぼうの城』で独特の存在感を魅せた狂言師・野村萬斎。600年の歴史を持つ「狂言」を現在に伝える。NYグッゲンハイム美術館での「三番叟」公演を追う。

六百年の歴史を持つ伝統芸能「狂言」の魅力を現代に伝えるため、さまざまな試みに挑戦している狂言師・野村萬斎。人間国宝の父・万作らが綿々と紡いできた野村家伝来の芸道の重圧をそっくり背負いながら、映画やドラマへの出演、舞台演出へと軽やかに活躍の場を広げている。
それらさまざまな営みも、奥深い表現力を備えた狂言の魅力を今に伝えるという狂言師・野村萬斎の道にほかならない。常に新しい試みを仕掛ける萬斎の姿を通して、“日本の伝統芸能”が「今」に息づく魅力を紹介する。

ノンフィクションW 六百年の「今」を舞う〜狂言師・野村萬斎

映画『のぼうの城』で独特の存在感を魅せた狂言師・野村萬斎。600年の歴史を持つ「狂言」を現在に伝える。NYグッゲンハイム美術館での「三番叟」公演を追う。

映画『のぼうの城』で独特の存在感を示した狂言師・野村萬斎。また、世田谷パブリックシアターの芸術監督として舞台演出を行なうなど、ひとくくりにできない領域での活発な動きが見られる。さまざまな営みも、狂言の魅力を「今」に伝えるというひとつの道に通じている。狂言は室町時代に生まれた伝統芸能であり、現代に伝わったものだが、観客を楽しませるためには、相当な工夫・努力が必要だと萬斎は考えている。
伝統であることに安住し、「今」の新鮮な空気を吸収しなければ、単なる博物館の展示物になってしまう。
そんな危機感を持つ萬斎は、さまざまな活動から得た現代の観客と共有できる感覚を伝統芸能である狂言作品に注ぎ込む。現在を生きる狂言”の真髄に迫り、現代の観客にも十分に面白さを伝えること。現代的でありかつ狂言的であることを求めて、萬斎は現代美術の聖地であるNYグッゲンハイム美術館で、「三番叟」を「踏む」。
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