映画

テイク・シェルター

この恐怖は悪夢か、それとも現実か？　大災害に見舞われるという不安に駆られ、周囲の困惑をよそにシェルター作りに懸命に励む男の姿をリアルに描く戦慄の心理スリラー。

巨大な竜巻や降り注ぐ黄色い雨、はたまた上空を覆う黒い鳥の大群など、妙にリアルで生々しい大災害の悪夢にたびたび見舞われるようになったひとりの平凡な主人公。不安と恐怖を募らせた彼が、ついには周囲の困惑をよそに、避難用のシェルター作りに没頭していくさまを、注目の新鋭J・ニコルズ監督が息詰まるタッチで描写。「狂気の行方」のM・シャノンの苦悩に満ちた迫真の演技も評判を呼んで、第64回カンヌ国際映画祭では批評家週間グランプリ、国際批評家連盟賞など計3部門受賞を果たし、高い評価を得た。