
“世界の妖精”オードリー・ヘプバーンはなぜ映画の世界から離別したのか?ユニセフの親善大使となり何を伝えたかったのか?晩年を中心に、彼女の心の真実に迫る。
気高く、愛らしく、美しい、“世界の妖精”オードリー・ヘプバーン。『ローマの休日』(’53)をはじめ、数々の名作に出演し一躍大スターとなった。だが『暗くなるまで待って』(’67)以降の約9年、子育てに専念することを理由に映画業を離れる。また1989年には念願だったユニセフの親善大使に就任。そんな彼女には、第二次大戦中にユニセフの前身であるUNRRA(連合国による救済復興機関)に救われた過去があった。番組では、オードリーが最も信頼し、公私ともに親交の深かったコーディネーター・加藤タキさんが登場し、数々のエピソードが明かされる。さらに、オードリーが愛し最期を迎えたスイスのトロシュナ村へ向かうほか、二男ルカ・ドッティ氏や晩年を共に過ごした最愛のパートナー、ロバート・ウォルダース氏のインタビューも。“人間・オードリー”の魅力を再確認できるドキュメンタリーだ。(2013年)