政治と国家により家族が引き裂かれる様を描き第85回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作となった『かぞくのくに』。在日コリアン2世の監督ヤン・ヨンヒに密着。
映画『かぞくのくに』は、1970年代に“帰国事業”として北朝鮮に渡った兄と日本に残った家族の物語を描き、2012年8月に公開された。脚本・監督を務めたのは日本で生まれ育った在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ。1964年に大阪で生まれた彼女は、劇団女優、ラジオパーソナリティーなどを経た後、映像作家として作品を発表し始める。そして、“家族”をテーマにしたドキュメンタリー映画2本を手掛けた後、初めてフィクションとなる『かぞくのくに』を書き下ろす。作品は海外の映画祭で上映されるなど世界中で反響を呼び、第85回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品にも選ばれた。番組では、在日コリアン2世にして日本代表作品の監督となった彼女に密着。日本だけでなく、国家分断の歴史を持つ韓国やドイツをはじめ、各地で彼女と作品がどう受け止められるのかを追いながら、その原点となる彼女の思いと、その行き着く先に迫っていく。
出演
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ナレーション土屋裕一