1986年発足の「ロックの殿堂」ことロックン・ロール・ホール・オブ・フェイム。2012年開催の27回目で初の本格的TV中継が実現した。レジェンドのプレーは必見。
パフォーマーあるいはサポーターとしてロックの進歩と発展に多大な貢献をしてきたと認められる人物を顕彰する、ロック・ミュージック界屈指の名誉“ロックの殿堂”。1986年から殿堂入りアーティストたちの発表が行なわれてきたこの賞だが、今年4月に行なわれた授賞式は、27回目にして初の本格的テレビ中継が実現、これまでダイジェストで放送されてきたイベントが、さらなるショーアップとともに、ロックファン必見のコンテンツとして登場した。WOWOWではそのプログラムを国内独占放送する。
ロック、ポップス・シーンへの多大なる貢献度はもちろん、最初のレコード・リリースから25年以上という“実績”も選考条件となる“ロックの殿堂”には、まさしく時代を超越したスーパースターやいぶし銀の才能を見せるミュージシャンらが名を連ねている。それだけに、活動を停止しているバンドが受賞するケースもあり、彼らの“登場”が話題を呼ぶこともある。今年選出されたのは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビースティ・ボーイズ、ドノヴァン、スモール・フェイセズ/フェイセズ、ガンズ・アンド・ローゼズなど、新旧のロック・ファンにもなじみのあるビッグネームがズラリ。ガンズ・アンド・ローゼズの辞退や1993年以来となる一夜限りの再結成を果たしたスモール・フェイセズ/フェイセズへのロッド・スチュワートの参加がかなわなかったのは残念だったものの、レッチリをはじめ、ドノヴァン、現メンバーのミック・ハックネル(元シンプリー・レッド)を迎えてのスモール・フェイセズ/フェイセズなど見どころも多く、“殿堂”の名にふさわしい華麗なショーとなった。その一部始終がこの秋、WOWOWで見られる。栄光を手にしたアーティストが放つ貫禄のパフォーマンスに酔いしれろ。