ドキュメンタリー
ノンフィクションW キム・ギドクが愛したアリラン 韓国第二の国歌と言われる“究極のブルース”

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ノンフィクションW キム・ギドクが愛したアリラン

世界の映画祭を制覇、進化し続けるキム・ギドク監督が愛してやまない歌アリラン。韓国第二の国歌とも言われる“究極のブルース”の魅力に迫り、彼の揺るぎない精神を追う。

韓国では、大統領から幼児まで誰もが歌えるという、“韓国第二の国歌”アリラン。2000年のシドニーオリンピックで南北統一選手団が入場する際に行進曲として流れ、サッカーワールドカップの韓国代表チームの応援歌にも使われている。
韓国を代表する映画監督、キム・ギドクもこの歌に魅了されたひとりだ。自らの生きざまを自問自答するという斬新な手法で描いた映画『アリラン』(’11)では、2011年のカンヌ映画祭で「ある視点部門グランプリ」を受賞している。監督を魅了してやまないアリランの持つ歌の力と、その源流を探っていく。

ノンフィクションW キム・ギドクが愛したアリラン

世界の映画祭を制覇、進化し続けるキム・ギドク監督が愛してやまない歌アリラン。韓国第二の国歌とも言われる“究極のブルース”の魅力に迫り、彼の揺るぎない精神を追う。

アリランは、明るいメロディーでキキョウを掘る娘を歌うトラジとともに、最も有名な朝鮮民謡の一つだ。哀愁を帯びたメロディーと併せ、特に1番の歌詞は民族感情の一つである“ハン(恨)”を表わしているという。世界の三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)を制したキム・ギドク監督の人生に大きく影響を与えた歌でもあり、彼の作品で頻繁に使われている。
自ら出演した『春夏秋冬そして春』(’03)では、監督扮する僧侶が冬山で荒行をするシーンで流れ、『アリラン』(’11)では、江原道と慶尚北道、京畿道に伝わるものを集大成したオリジナルのアリランを、監督自身が慟哭しながら歌う。大統領から幼児までが歌うアリランの魅力とは何なのか? この歌がかつて日本と深い関わりがあった経緯をひも解くとともに、人々の心を捉えて離さない、“歌の力”に迫っていく。
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