20世紀バレエ界を代表するモーリス・ベジャールが、忠臣蔵をもとに東京バレエ団とともに創作したバレエ。世界中で高い評価を受けた作品の、ミラノ スカラ座での公演。
バレエの世界的コリオグラファー(振付家)、モーリス・ベジャールが、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」から創作したバレエ「ザ・カブキ」。1986年の初演以来、東京バレエ団によりパリのオペラ・ガルニエ、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスなど一流の劇場で上演を重ね、喝采を浴びてきたこの作品。現代の若者が「忠臣蔵」の時代にタイムスリップ、武士の“由良之助”として四十七士とともに仇討ちを果たすという物語だ。刀や着物を用いるダンス、凛と張り詰めた討ち入りシーン…。日本文化を愛したベジャールが、バレエの所作に歌舞伎などの要素を取り入れ、音楽や衣装でも日本を巧みに表現。日本独特の精神文化や美的感覚をもバレエで描いてみせた。放送するのは、2010年に行なわれたイタリア・ミラノ スカラ座での東京バレエ団700回目の海外公演。由良之助役は、この役を25年間演じ続け2012年5月に“卒業”した高岸直樹が演じる。
収録日・収録場所
- 2010年7月11日/イタリア・ミラノ スカラ座
出演
役名 | 役者名 |
---|---|
由良之助 | 高岸直樹 |
塩冶判官 | 平野玲 |
顔世御前 | 上野水香 |
高師直 | 木村和夫 |
判内 | 高橋竜太 |
勘平 | 長瀬直義 |
おかる | 佐伯知香 |
定九郎 | 松下裕次 |
直義 | 柄本武尊 |
力弥 | 井上良太 |
現代の勘平 | 梅澤紘貴 |
現代のおかる | 高村順子 |
石堂 | 宮本祐宜 |
薬師寺 | 安田峻介 |
遊女 | 西村真由美 |
与市兵衛 | 永田雄大 |
おかや | 田中裕子 |
お才 | 井脇幸江 |
ヴァリエーション1 | 松下裕次 |
ヴァリエーション2 | 長瀬直義 |
東京バレエ団 |
スタッフ
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振付モーリス・ベジャール
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音楽黛敏郎
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美術ヌーノ・コルテ=レアル